がんによる死亡は1981年以降、日本人の死因第1位です

日本では、生涯でがんになる確率は男性が約62%、女性が約49%と非常に高く、特に50歳代以降に急激に増加します。
現在、肺がんや大腸がん、乳がんの患者が増えており、がんによる死亡は1981年以降、日本人の死因第1位です。

PET検査の概要

FDG-PET検査は、がんの早期発見・診断に優れた画像診断法です。この検査では、体内でがん細胞が正常細胞より多くの糖分を消費する特性を利用しており、ブドウ糖に似た薬剤(FDG)を注射することで、がんの位置や大きさ、広がりを明確に画像化します。従来の画像検査では見つけにくい小さながんや転移の早期発見にも非常に効果的です。検査は短時間で、身体への負担が少なく、痛みもありません。熊本市の当クリニックでは、最新設備と専門医による精密な診断で、患者様の健康をサポートいたします。

FDG-PET検査の目的

  • 悪性腫瘍の病期診断・原発巣のひろがりを検索
  • がんかどうかわからない病巣について良悪性の鑑別
  • 治療後の効果判定・残存腫瘍診断
  • 経過観察・再発、転移の早期発見
    現在医療機関にて精密検査中の方は医療機関からご予約ください。
  • がん検診

FDG-PET検査でわかること

FDG-PET検査は、ブドウ糖代謝が亢進している病巣を発見するのに有効です。
多くのがんはブドウ糖の集積が亢進しています。

FDG-PET検査でよく見えるがん

  • 頭頸部がん(舌がん・咽頭がん・喉頭がん・上顎がん・甲状腺がん)
  • 肺がん・乳がん・食道がん・大腸がん
  • 膵がん・子宮がん・卵巣がん・悪性リンパ腫・悪性黒色腫

ポジトロンについて

ポジトロンとは正(プラス)の電荷をもった電子のことです。サイクロトロンという特殊な機械(装置)によって作られます。
それには18F(フッ素)半減期110分、11C(炭素)半減期20.4分、13N(窒素)半減期9.9分、15O(酸素)半減期2.1分等があります。
それぞれのポジトロン核種に応じた生体内の情報を得るわけですが、なかでも18F-FDGというブドウ糖によく似た薬剤を使用したFDG-PET検査が主なPET検査として行われています。

検査に使う薬剤(FDG)について

ほとんどのがん細胞は分裂増殖のため大量のエネルギーを要しており、正常細胞の数倍から20倍のブドウ糖を取り込みます。代謝されないブドウ糖類似物質にF-18で標識したものがFDGです。
FDG は血液中から細胞内に移行します。とくにがんのような増殖能の高い細胞では取り込み量が多く、結果として画像上ではより光ってみえます。

「CT 検査・MRI 検査との違い」
CT・MRI検査などは、形をみて病変を診断する検査です。
PET検査は、「細胞のはたらきの具合」をみることで、病気の原因や病巣、病状を診断する検査法です。

病院・診療所から紹介状持参で受診される方

保険適用できる病態の場合(3割負担の場合) 約3万円
保険適用外の病態の場合 約10万円

※持ってきていただくもの:マイナンバーカード(保険証)・紹介状・施行された検査データ・画像データ一式
※この場合はPET/CT検査のみを行います

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