アミロイドPET検査とは
65歳以上の高齢者のうち5人に一人が認知症の時代が到来
認知症患者は2025年に700万人に増加すると予想されています。
さらに、認知症予備軍と言われる軽度認知障害(MCI) の人は認知症の人と同数程度いるとも言われています。
※MCI・・・健常者と認知症の中間の段階(認知症前段階)を指します
アミロイドβタンパクは認知症発症の10~25年前から脳内に蓄積し始めるといわれています。
アミロイドPET検査を行い、アミロイドβタンパクの脳内蓄積の有無や程度を調べることにより、症状が現れる前にアルツハイマー型認知症の予兆を捉えることが可能です。
予兆を捉えて早期に適切な予防や治療を行えば、認知症の発症を防ぐことや、遅らせることが可能になります。
※アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」が2023年9月25日、日本で承認されました。
アルツハイマー病発症のきっかけとなる、脳内のアミロイドβを減らす作用が認められ、早期アルツハイマー病の進行を抑えることが期待されています。
アルツハイマー型認知症について
認知症とはさまざまな原因で記憶や思考などの認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすことをいいます。
認知症の過半数を占めるのが、アルツハイマー型認知症です。
近年、脳内にアミロイドβと呼ばれる異常蛋白の蓄積がアルツハイマー病の原因ということがわかってきました。
アミロイドβは発症の10~25年前から脳内に蓄積し始め、認知障害が現れるといわれます。
アミロイドPET検査とは
認知症の過半数を占める「アルツハイマー型認知症」の早期発見につながる可能性のある検査のことです。
アルツハイマー型認知症の原因といわれているアミロイドβタンパクの脳内蓄積を画像として捉えることができます。
アミロイドPET検査を行うことでアミロイドβタンパクの脳内蓄積を画像として捉えることができ、症状が現れる前にアルツハイマー型認知症の予兆を捉えることが可能です。
予兆を捉えて早期に適切な予防や治療を行えば、認知症の発症を防ぐことや、遅らせることが可能になります。
撮影した画像は「アミロイドPET読影講習」を修了した核医学専門医または核医学認定医の資格を有する医師が読影いたします。
アミロイドPET検査を受けるには
アミロイドPET検査は、認知症やアルツハイマー病に関する十分な知識と経験をもつ専門医師 が、患者を診察した上で、適用を判断して依頼する必要があります。
※現在のところ検診目的での検査は行っておりません。
アミロイドPET検査の適切な実施に際して
当クリニックは、日本核医学会・日本認知症学会・日本神経学会が定める「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン 」に沿ってアミロイドPET検査を実施しています。
また、日本核医学会による「PET薬剤製造施設認証」および「PET撮像施設認証」を取得しており、厳格な基準の下、PET-CT検査を行います。